娘にもいろいろありまして
こんにちは!
よしみです^ー^
今日も結い直しをやっとります!
過去にお客様のご希望で、藤娘、赤姫など歌舞伎っぽい豪華な女形を体験していただいていますが、
今回も、
『娘』シリーズでございます🌸
鹿の子と呼ばれる掛物をかけていきますよ~。
鹿の子は正絹の生地を絞り染めにした大変高価な飾り布で、花魁や大店(おおだな)の娘さんに飾ります。
鹿の子をかつらに結ぶときいつも考えることがあって、それは、
「この生地を作るのに、絞り一つ一つを糸で結んでいくんだな~。」
考えただけでめまいがします笑
生地を染めた後には結んだ糸をほどかないといけないし、昔の人ってすごいなあと思いますよね~(;^_^
鹿の子を結ぶ前に、丈長という飾り用の厚紙をつけます。
これも、稲妻などと呼ばれ、無地の丈長に箔置きを施したとても豪華な飾り物です。
↑この画像に少し髷が写っていますが、これは結綿と呼ばれ、未婚女性が結う髷です。
基本的にはつぶし島田で芸者と同じ結い方ですが、形が異なります。芸者は直線的なのに対して、結綿は曲線で構成されています。
これはそれぞれの髪型全体の特徴でもあり、手練れの姐さんと初心な生娘、昔は髪型だけで一目瞭然だったわけですね。
直線的な芸者の後ろ髷:
曲線的な結綿の後ろ髷:
細かいところでいうと、いろんな場所の角度も違いますし、毛の分量も違ってきます。
…またマニアックになってきた…みなさんが引いてないことを祈りつつ、
今日はこのくらいにしておきます~。
あ、出来上がりはこんな感じになりました。
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